Interview 社員インタビュー(測定分析)
放射線と機械に向き合い
測定を陰から支え続ける。
営業本部 事業推進部 測定分析課 H.F.さん
2017年入社。大学院総合科学技術研究科 理学専攻卒業。物理、化学が好きになり理学部に進学。放射線の取り扱いについて学び、日環研に入社。日々放射線に向き合っていられる環境に充実感を感じ、今日も測定に勤しんでいる。
Q.普段の業務内容を教えてください。
技術開発研究所で、全国の営業所から届く分析試料を前処理し、測定器で測定して、データをまとめて証明書・報告書を作成しています。
放射性物質を使用している施設では、法律で月に1回放射性物質で汚染されていないか確認しないといけないことになっているので、その測定となります。放射性物質によって測定する装置が異なるので、測る物質に合わせて測定器にかけて測定する、ということを繰り返すので、測定器とにらめっこしているような毎日です。元々興味をもっていた放射線そのものに日々向き合っていられる、という状況が自分にはぴったりでした。
Q.なぜ日本環境調査研究所へ入社したのですか?
元々、高校生の時から物理や化学が好きだったんですが、授業で原子核が変わるという現象を学んだ際に漠然としたおもしろさを感じ、原子力や放射線にも興味をもつようになりました。そんな中、大学入学直前に発生したのが東日本大震災でした。そして、それに続く福島第一原子力発電所の事故を目の当たりにして、より原子力発電や放射線への興味が増し、大学で放射線の取り扱いについて学びました。
その結果、原子力業界や放射線を活用している業界に進もうと考えるようになり、同業他社や電力会社なども受けましたが、機械、試料、放射線そのものを相手に仕事ができそうだという業務内容や雰囲気が自分に合っているように感じられ、入社を決めました。
Q.仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?
滞りなく測定が終了して証明書・報告書が発送されていく時、営業・現場担当社員に測定結果を連絡する時といった、自分の担当職務をしっかりと全うし、直接お客さまとやり取りするわけではないですが、その結果が自分の手元からお客さまの元に旅立つ時に一番やりがい、達成感を感じます。
ごく稀にですが、限度値を超える測定結果が出た場合は、除染などが必要になることもあるので、即座に営業担当に連絡して方法を検討してもらうこともあります。そういった場合、数種類の中からどの放射性物質で汚染されているか、というのを特定することも業務の一環となります。試料や測定結果を見ながら、みんなで相談、検討して物質を特定する。そうやって放射線に向き合っている時間が私には合っていると思います。
Q.働く環境についてどのように感じますか?
測定分析課は嘱託の方なども合わせると、約10名で業務に取り組んでいます。機械に向き合って測定に没頭することが好きな似たようなタイプが多いように感じるので、そういったことが好きな自分にもぴったり合っていると感じています。最近は、古い測定器を新しいものに入れ替えたりして、作業環境が良くなってきています。
各営業所がどの日にどこに測定に行くは決まっているので、そこから試料の届く日がわかるので、測定分析課では月の始めにはその月のスケジュールが把握でき、それに沿って仕事を進めていくので働きやすい環境だと思います。
Q.どのような仲間に加わってほしいですか?
放射線に興味があることは歓迎ですが、そうではなかったとしても、専門知識が必要になる業務ではあるので、そういったことに興味をもって探究していきたい方が向いていると思います。また、各施設の測定は月1回と決まっているので、ある意味ルーチン作業となってしまいがちですが、ただルーチンとしてこなしているだけだと、限度値を超えた結果が出た時などに臨機応変に対応できなくなってしまいます。そのためにも、ただ日々の業務をこなすだけでなく、柔軟な思考で取り組める方が合っていると思います。
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